そうさおまえはスターゲイザー

スターゲイザーは星を見つめるもの、という意味で、天文学者、とか、占星術師、とか、夢想家、という意味がある。らしい。編集者は言い換えると、スターゲイザーなのかも。

ヨーザクラ、ドン!

 ってくだらなくてごめんなさい。

 というわけで関東圏はお花見日和でしたね。ワタクシも仕事のお付き合いでお花見@鎌倉。昼間から酒飲んでてすみません。

 今日は鎌倉に残る古い日本家屋(文化財…)でお花見。花もいいけど、おうちがすばらしかった。木の匂いとか、低い天井、薄暗い部屋。なんかちっちゃい部屋。和式トイレ。すべて今ではもう作ることのできない空間。劇的ビフォーアフターとか見てて気になるのが明るすぎること。最近の家って妙に明るくないですか? 日当たりって重要だけど、日が当たらないこともけっこう重要だと思う。
 伊藤理佐が「やっちまったぜ一軒家!」で薄暗い部屋を作るよう注文してたけどわかる。毎日暮らす家には、日が差し込みすぎない部屋が絶対必要なんですね。庭がまた素晴らしい。酔い覚ましに外に出て思わずニヤニヤしてしまいました。
 そんな文化財で酒盛り!バチあたりです。

 ちょっと飲みすぎてふらふらの帰り道。前を歩く人が薄紅色の夜桜をケイタイカメラで撮っている。自分もとろうかなと思って、でも、やめておく。
 とどめておくことのできない、はかない光。ゆらゆらと風にゆれる夜桜の美しさがあるから、一年一年を生きていけるような気がした。もし一年中咲いてたらこんなに心ゆさぶられない。

 そんなことを考えながら歩くと、生暖かい風が妙に心地いい。桜と一緒にみずからもゆらゆらとゆれていた。ざわざわと木の葉がゆれる音が耳に響いた。

 自然が体にしみこんだ一日だった。