そうさおまえはスターゲイザー

スターゲイザーは星を見つめるもの、という意味で、天文学者、とか、占星術師、とか、夢想家、という意味がある。らしい。編集者は言い換えると、スターゲイザーなのかも。

蛇足豚足牛歩

 リュクサンブール公園を最終目的地に定めつつ、ソルボンヌ大学あたりをぶらぶらする。パンテオン見学。地下に著名人が多く眠る墓地が。薄暗くてちょっと怖い。墓地と言っても墓石が並んでいるのではなくて、石の棺が小部屋にそれぞれおさめられていて、入り口にその名前が彫ってある。フランス革命期にほぼ連続してなくなっている人の部屋などは通り過ぎるだけでもちと怖い。面白かったのはユーゴー、ゾラ、デュマが同じ部屋に眠っていたこと。なんの関連性なのだろう…。
 各部屋の入り口には、説明の看板がたっていて、もちろんフランス語だから全然分からないのだけれど、ZORAのところで「この人かっこいいー」と白黒写真を見ながらも下のキャプションが全く読めないでいた私が大書きされているフランス語を指差し同行の友人に「これなんて書意味?」と訊いたら「うーん、訴える、とかかなあ」と言ったのでそこで急に点と点がつながり「あーっ。これドレフュス事件のこと、説明しているのかア」と叫んでしまった。よくみりゃDreyfusって書いてあるじゃん…。フランス語が読めないにもほどがある。いっぽうで友人はドレフュス事件のことをあまり知らなかったので二人がとぼしい知識を持ち寄って、ようやくひとつの看板の持つ意味が分かったのであった。うーん、文殊の知恵と呼ぶにはちょとしょぼいか。ちなみに大書きされていた文字は"J'accuse"でした。でもドレフュスの顔までは習わなかったからなー、顔見ただけじゃすぐにはわからんよ、という言い訳。

 パンテオンは外見もきれいです。フーコーの振り子実験が行なわれたらしい。中にあったの振り子はそういうことだったのか、と意味も分からず見ていました。他にもジャンヌダルクの壁画など、けっこう見所が多くて、予想以上に楽しめた。  その後、ちょっと脇にそれて「ムフタール通り」へ。モスクが近いのでちょっとエキゾチックな雰囲気の顔立ちの人も多い。通りの名前もアラビアンな感じ。この通りにはお店が多くて、フランスでは300円くらいする500ミリペットボトルのお水も学生街設定なのか1.5リットルで100円くらいと安い(だいたい0.8ユーロくらい)! ここですげーかわいいアクセサリーショップを見つける。しかしこのときはまだ初日だったため、お金を使うのがためらわれて何も買わずじまい(のちに激しく後悔)。リュクサンブール公園までもうひと歩きしてから休む。途中でマフィンを買う(でかい。高い。)

 激しく疲れたためいったん帰宅。友人は翌日に備えて行き方を調べている。横でまったくリスニングできないままにフランスの番組を見る。投稿ビデオの番組らしい。ティッシュボックスに頭を突っ込んで抜けなくなって後ずさりしまくる猫の映像に激しく笑う。それからちょっと夕寝。起きて、「豚足亭(ピエ・ド・コション)」へとディナーに向かう。ここは矢吹駆がナディアとディナーに行ったお店でやんす。その店名の通り豚足が名物料理らしいのだけれど、なぜか牛肉を食べた私たち。店員は陽気な感じで、店中に豚モチーフがちりばめられていて、とてもいいお店でした。しかもここは遠路はるばるやってきてお疲れ様でした賞ということで友人のおごり。
 デザートまで食べてがっつり。メトロで帰宅後は、翌日に備えて準備。明日は早い!!
 しかし、懲りずに太鼓の達人をするわたし。おいおい。
 時差にもめげずにニンテンドッグスの世話やって寝る。というか、犬のほうが大変だよね。