そうさおまえはスターゲイザー

スターゲイザーは星を見つめるもの、という意味で、天文学者、とか、占星術師、とか、夢想家、という意味がある。らしい。編集者は言い換えると、スターゲイザーなのかも。

自分対談4

「さてさて、まだまだ続く自分対談ですが。けっこう続いてますね」
「まあー最近、書こうと思って書けなかったことが多かったですからね」
「それは内容的に?」
「というより、どうやって書いていいのかわからない、書き方がうまく思いつかない、という感じです。変に感傷的になるのもあれだし、といって事実だけを客観的に書くこともやっぱり難しい。どこかで自分が考えてることをすっきりと残しておく方法はないものかと思ってたからなあ」
「手書きの日記はどうですか」
「うーん、あれは思った以上に恥ずかしいものなんですよ。誰かに読まれるかもしれない、という緊張感のもとで書かなければ、私はきちんと書けないような気がするんで」
「でも最近は公に向けてかけないこともおおいでしょ」
「そうですね〜。具体的な名前とかシチュエーションがないと意味わかんないこととかはやっぱり公開日記には書けないですね。内容が個別的すぎるというか。あと、単純に恥ずかしいこともあるし」
「あなた意外と秘密主義者ですよね」
「そうなんですよー。けっこうべらべら喋るように見えて、意外と喋ってないこともあるんです」
「でもだだモレル、と」
「だからおんなじことなんだけどね」
「まあ、自分で明かすのとばれるのとはちょっと違いますけどね」
「…なわけじゃないんだからねっ!みたいな。ツンデレと呼んで下さい」
「そのたとえはよくわかりませんが、あなた一時期自分のことツンデレだと思ってませんでした?」
「思ってましたよー。違ったけど。ていうかほとんどの男が嫌いなだけだから」
「それは彼には言いましたか?」
「男が嫌いとは言ってないけど、どっちかというとこわい、のほうが正しいんですよ。それは言いましたね」
「ああ。彼のこともこわいと思ってたしね」
「そうそう。心を開いてくれないなーと思ってたし。でもそれは自分がそうだったからなんですけど」
「こわいから、防御反応が出ちゃうんですよね」
「そうそう、結局、自分の行動の原理でいちばん強いのは自分を守ろうという気持ちだから。全ての言動は自分の守るためのものという気がする。だから攻撃は最大の防御、みたいな意味で男性に対しても攻撃的だったり」
「なるほどねえー、それ、今、気がついたことでしょ」
「そうだねえ。今言いながら、そうだったのか、と思った」
「それで同性愛者と思われてたりしたんですか」
「女性には異常に甘いですからね。そのギャップを見て勘違いした人はいますね」
「実際はどうですか」
「うーん、女の子を好きになったことはないですねー。ボーイッシュな女性を含めても。憧れはしますが」
「でも、今好きな人ちょっと女の子っぽくないですか」
「たしかにオトメンな部分はありますね」
「疑ってましたよね」
「ははは…はい」
「それは解消されましたか」
「バイな可能性は捨てきれませんが、とりあえず、女好きなようです」
「なんじゃそりゃ。オトメン、というのはどんな部分が?」
「趣味とかは別に女っぽくないんですが、…繊細なものに対する気付き方とかは女性的な気がします。気の使い方とかも、女性のそれに近い。あと、かわいいもの好きですね。センスとかは女性の好きなものをよくわかってると思う。あと、私のことを褒めるポイント、というんですか、それが女の子の友だちが私を褒めてくれるポイントと一緒ですね」
「ははー。女性的センスが優れているわけですか」
「うーん、あまり女性・男性でわけるのは好きじゃないんですが、しっくりは来ますね」
「ちなみに何を褒められるんですか」
「それはちょっと恥ずかしくていえません」
「ぐぐぐぐぐ」
「まあ、恥ずかしくないところを言うと論理的なところかなあ」
「ああ、今までいろんな男性にダメダシされてきたところですね」
「私のことを頭がいいと思ってくれてるようです」
「こんなに馬鹿なのに」
「ええ…。あと、面白いところも気に入ってくれてるみたいですね」
「ああ、以前、とある男性の先輩に『君の事はほんとうに面白いと思うが将来が心配だ』といわれてましたよね」
「自分でも心配だったんですが、とりあえず、彼はわらわせたいと思うところでわらってくれますね。ギャグも拾ってくれるし」
「それで思い出したんですが、あなたたまに彼の渾身のギャグを思いっきりスルーしてるでしょ」
「わかりづらいギャグが多いんです、彼は…あと言ったあとにすぐ自分でひっこめるからつっこめないの」
「あ、そう」
「たまにびっくりするくらい天然なんですよ。基本は腹黒いんだけど」
「そんな人に天然っていわれてましたね…」
「似てる部分があるからわかるんじゃないですかね…。私、自分で天然だと思ったことはなかったんですが、たまに、そうかなと思うようになってきました」
「天然、っていうかあなたは大雑把なんですよ」
「そうそう。それを向こうがいいほうにとらえてるのかもね。でも私の腹黒いところもわかってますよ。ブラックジョーク言ってもひかれないというか、むこうのほうがブラックですけど」
「ほほー。じゃあ、またCMはいります」