両輪
好きな人に、仕事で褒められる、というのは、なんだか、嬉しい。
恋愛と仕事は自分にとってはかなり別物で、恋愛がうまく行かないから、仕事がだめ、というのもないし、恋愛が順調だから仕事もはかどる、というのもない。
そもそも好きな人と仕事したことなかった。
だから、仕事と恋愛は結びつくものではなかった。
恋愛で辛いときも、仕事はふつうにこなせるし、仕事がうまくいってたって、恋愛がダメなときは気持ちがふさがる。
今は、はっきりと、そうだ、と意識してしまった人とよく仕事をしている。幸いにして彼がとても優秀なひとであるため、ご指名で仕事をしても全く不自然でない。私情が入ってないとはもちろんいえないけれど、でもその私情を上回る仕事の成果を挙げてくれる人なのだ。
そもそも、彼を意識したのは、彼の仕事に心を突き動かされたからだし。
今まで、いい仕事をする人にはたくさん会ってきたし、みんなそれぞれに素敵な人だった。
でも、そこで、恋愛的に好きになったことはなかった。
あるいは「あー、この人、すっごいむかつく、でもいい仕事するんだよなあ」
ということだってもちろんあった。
その人の仕事ぶり、と人間としての好き、は全然別物だったのだ。
もちろん今も、仕事ぶりに対する尊敬の念と、その人への気持ちは、ちょっと違うところにある、と思う。
思うけども、実際に一緒に仕事することがたくさんあって、仕事もできるし、人間的にも、、、、だと、どんどん歯止めがきかなくなりそうで恐いのだ。
私は、その人の仕事のいいところを積極的に言うようにしてる。それは仕事柄でもあるし、もともとイイ、と思ったものはイイ、といわずにいれない性格だから、というのもある。
逆に、その人は、何も言わない。仕事に対しても、職人のごとく淡々と、だが、内に秘めた情熱で、いいものに仕上げてくるだけだ。言葉ではなく、自分の仕事ぶりで、語る、そんな人だ。だから、その人が私の仕事ぶりに対して、何らかの感想を言うことなどなかったのだけれど。
ある日の、とてもとても苦しかった仕事の帰り。
大変だったけど、なんとかうまくいってよかったですね、というようなことを言いながら帰っていると、「それは、奈起さんがいたからじゃないですか。」と言ってくれたのだ。嬉しくて、でも、それだけのことができたとはとても思えなかったから、そんなことないですよー、と言ってしまったけれど、でも、こちらはこちらで、彼がいてくれたから、今日の仕事がスムーズにいったのだ、と思っているから、そのことだけは素直に伝えた。
なんか傍から見るとアホなやりとりだったかもしれないけれど、慰めでなく、そういってくれた、そのことがすごく嬉しくて、妙にハイテンションで会社に帰った。
私が、仕事で彼を必要とし、頼りにする何分の一、何十分の一かでも、彼がそう思ってくれたら、嬉しい。まだ、今は仕事だけだけど。
でも、いい仕事をする彼が好きだから、そんな彼がそう思ってくれる関係になれていたら、嬉しい。
そう思う。
恋愛と仕事は自分にとってはかなり別物で、恋愛がうまく行かないから、仕事がだめ、というのもないし、恋愛が順調だから仕事もはかどる、というのもない。
そもそも好きな人と仕事したことなかった。
だから、仕事と恋愛は結びつくものではなかった。
恋愛で辛いときも、仕事はふつうにこなせるし、仕事がうまくいってたって、恋愛がダメなときは気持ちがふさがる。
今は、はっきりと、そうだ、と意識してしまった人とよく仕事をしている。幸いにして彼がとても優秀なひとであるため、ご指名で仕事をしても全く不自然でない。私情が入ってないとはもちろんいえないけれど、でもその私情を上回る仕事の成果を挙げてくれる人なのだ。
そもそも、彼を意識したのは、彼の仕事に心を突き動かされたからだし。
今まで、いい仕事をする人にはたくさん会ってきたし、みんなそれぞれに素敵な人だった。
でも、そこで、恋愛的に好きになったことはなかった。
あるいは「あー、この人、すっごいむかつく、でもいい仕事するんだよなあ」
ということだってもちろんあった。
その人の仕事ぶり、と人間としての好き、は全然別物だったのだ。
もちろん今も、仕事ぶりに対する尊敬の念と、その人への気持ちは、ちょっと違うところにある、と思う。
思うけども、実際に一緒に仕事することがたくさんあって、仕事もできるし、人間的にも、、、、だと、どんどん歯止めがきかなくなりそうで恐いのだ。
私は、その人の仕事のいいところを積極的に言うようにしてる。それは仕事柄でもあるし、もともとイイ、と思ったものはイイ、といわずにいれない性格だから、というのもある。
逆に、その人は、何も言わない。仕事に対しても、職人のごとく淡々と、だが、内に秘めた情熱で、いいものに仕上げてくるだけだ。言葉ではなく、自分の仕事ぶりで、語る、そんな人だ。だから、その人が私の仕事ぶりに対して、何らかの感想を言うことなどなかったのだけれど。
ある日の、とてもとても苦しかった仕事の帰り。
大変だったけど、なんとかうまくいってよかったですね、というようなことを言いながら帰っていると、「それは、奈起さんがいたからじゃないですか。」と言ってくれたのだ。嬉しくて、でも、それだけのことができたとはとても思えなかったから、そんなことないですよー、と言ってしまったけれど、でも、こちらはこちらで、彼がいてくれたから、今日の仕事がスムーズにいったのだ、と思っているから、そのことだけは素直に伝えた。
なんか傍から見るとアホなやりとりだったかもしれないけれど、慰めでなく、そういってくれた、そのことがすごく嬉しくて、妙にハイテンションで会社に帰った。
私が、仕事で彼を必要とし、頼りにする何分の一、何十分の一かでも、彼がそう思ってくれたら、嬉しい。まだ、今は仕事だけだけど。
でも、いい仕事をする彼が好きだから、そんな彼がそう思ってくれる関係になれていたら、嬉しい。
そう思う。