そうさおまえはスターゲイザー

スターゲイザーは星を見つめるもの、という意味で、天文学者、とか、占星術師、とか、夢想家、という意味がある。らしい。編集者は言い換えると、スターゲイザーなのかも。

懐かしいことが嫌いになった?

 昨日からとんでもない幸福感に包まれていてヤバイ。躁なのだろうか?
 といっても別に度をこしてハイテンションとかいうわけでもないんだけど。

 まず夜に嬉しいメールをもらった。
 そして昼に吉井和哉のファンクラブKYから散会記念のスペシャルグッズが宅配便で来た。

 金色の名刺入れとCD。「WEEKENDER」と「恋の花」、そして初めて聴く曲の入ったもの。
 ネットで調べたら、この曲「ギターを買いに」は、ファンクラブライブでやったものらしいんだが、その日は仕事が入ってしまい、「ファナカンダン」の最後のほうと「恋の花」しか聞けなかったので、わたしにとっては全くまっさらの状態で聴く��新曲�≠セった。早速CDをMP3プレーヤーに取り込んで何度も何度もリピートしながら会社にむかったのだが、これがまた今の季節にぴったりの素晴らしい曲だった。

 始まりのすがすがしさとおわりのさみしさをあわせて歌う吉井節がもうたまらなくツボである。
 曲の舞台は��六月一日の朝��なのだけど、新緑がまぶしい今の季節にきいてもばっちりはまる。
 なんでこんなシンプルな歌詞なのに、曲にのせてあの声で歌われるとこんなにも深い曲になってしまうのか。

 ��懐かしいことがきらいになった��

 何度も繰り返して歌われるこの言葉。

 でも
 「きらいにもなれなくて」
 「まず目の前のできることからはじめたんだ」。


 過去を捨てきらず、でも前には進む。
 これぞまさに私の思うところの吉井さんなんで、前の事務所を辞めて、新しく個人事務所をたちあげる今にぴったりやんけな曲なのだ。

 吉井さんのこの曲を何度も何度も聴いてたら、自分が少しさみしいとき、幸福なのだということに気がついた。なんだろう。この感じ。

 何の疑いもない幸福よりも、いつかなくなること、終わることをわかっていて、でもいまその状態にある、そんな幸福こそが自分にとっては最上の幸福なのかもしれない、とふと思った。
 終わりがあるから始まりがある、という当たり前のことを、そしてその中にある寂しさと小さな幸福を、吉井さんの曲を聴いてると感じるから、そんなことを思ったのかもしれない。

 昨日の私は恋の終わりに泣いた。
 今日の私は恋の始まりに震える。
 どちらもさみしくて、そして少し幸せだ。
 そう思える自分も悪くない。

 さて、「ギターを買いに」。
 ファンクラブ散会記念のCDなので広くイッパンに聴かれないのがとても残念だけど、かなりの名曲なのだから、ライブとかでがんがん歌っていつかバージョンを変えてアルバムとかに入れてほしいなあ〜。