そうさおまえはスターゲイザー

スターゲイザーは星を見つめるもの、という意味で、天文学者、とか、占星術師、とか、夢想家、という意味がある。らしい。編集者は言い換えると、スターゲイザーなのかも。

和ちゃんのそばつゆはいっちゃってンカレー

 二日酔いっぽい気持ち悪さの中、中村紘子のピアノリサイタル@サントリーホールへ。会社から先輩の女性Tさんと行く道すがら、昨晩の飲みがいかにひどい飲みであったかを力説していると、むこうからそのひどい飲みで一緒だった先輩が歩いてくるのが見えた。夜だったせいかもしれないが表情は暗く、からだが微妙にかしいでいる。うなだれ気味の先輩にすれ違いざまオツカレッシターと声をかけると「ううあああ」と声にならない声で(ほんとはちゃんとしたこと言ってかもしれないけど聞き取れなかった)応じてくれた。私の横にいたTさんが「顔にフツカヨイって書いてあったねー」とほがらかに笑う。いやあ、笑えねっす。

 そんな体調だったけれど、リサイタルはいつもながらの素晴らしさ。
 中村さんはいつもアンコールがすごいの。昨日も何度出てきたかわからないくらい出てきた。一曲一曲すごい体力使うだろうに。結局五曲ほどアンコールだったかなあ。第一部のモーツァルトもよかったけど、時々意識が… 

 いやっ寝てませんよ!! 第二部はエキサイティングな曲が多くて意識も正常でした。冗談はさておき、すっばらしかったー。よくあんなにひけるなあ。 クラシックにはうとい人間ですが、手をたたきすぎて痛くなった。

 そのあとちょっとした立食のパーティ@トゥーランドット。ついつい迎え酒してしまった…。いいワインでさ…グラス空いてもいつの間にか増えてるんだよね…魔法のグラスさ…
 参列者の平均年齢50歳以上の会場であきらかに最年少だったためか、給仕の兄ちゃんが余ったご飯をたくさん持ってきてくれるのには参った。おいしかったけど、会場から失礼するときに主賓の方にご挨拶したら「あなた最近、目方増えた?」と訊かれた。うう…。 ちょっと会社に戻って仕事。帰宅後、YOSHII LOVINSONのライブのテレビ放映を見た。今日が放映日だって思い出してよかった。深夜二時の放映だったのでいつもなら寝るか外で飲むかなので…。

 さてひさびさに見るライブの吉井さんはやっぱりかっこよかった…。映像は1日と4日とが中心だったので4日のライブに一緒に行ったBにもメールしたけどヴォダホンのせいでエンディングちかくまで届かなかったらしい…かあいそうに。

 今日は吉井さんの夢を見て眠るのという妄想炸裂なわたしのメールにBからの返信は
「私なんて昨日何故か袁世凱と恋に落ちる夢を見ました」…

 紅茶吹いたw

 というのは嘘ですけど飲んでたら、きっと吹いてたと思う。つうかどうやって恋に落ちたんだw知りたい……。

 吉井さんの夢は結局見なかったけれど、布団の中で吉井さんの言葉を反芻しながら眠りについた。

 番組では吉井さんが「大きい野菜がごろごろ入ったカレーが嫌いなんだよね…だからそういうカレーが好きな人はきっと俺の音楽嫌いだと思うよ(笑)」と話していた。

 この理論はめちゃくちゃに聞こえるけど、実は私、野菜が大きいままゴロゴロしてるカレー嫌いなのだ。煮詰まって野菜がとけだしてるカレーが好き。

 これは事実であり比喩なのだろうと思う。吉井さんの音楽は、ゴロゴロとした野菜がいつか解けて見えなくなりかけてるけれど確実に存在している、そんな音楽。野菜が何をさすのかというと、個人的には言葉かなと思う。吉井さんの音楽って特別な言葉はほとんど使われていないけれど、メロディにとけて、絶妙な味のある音楽になっている。

 インタビューの完全版聞きたいなあ。よしいさんの言葉にはいつも、はっとさせられる。

 さて、インタビューの完全版があるかもしれないこの番組の二時間バージョンは1月にスカパーで。そしてライブの模様は来週23日発売でございます。

 タイトルは「蜜色の手紙」より。吉井さんは引退したら、おそばやさんのようなカレーを出すカレー屋をつくりたいらしい。とかそんなことを書いてたような気がする。どうでもいいけど角川ははやいところこの本の完全版を出すように。(CDでーたの連載をまとめたもので、発売当時連載はまだ続いてたのだ。もしくは第二弾待ってます。)