そうさおまえはスターゲイザー

スターゲイザーは星を見つめるもの、という意味で、天文学者、とか、占星術師、とか、夢想家、という意味がある。らしい。編集者は言い換えると、スターゲイザーなのかも。

解熱

Nさんが、「最近の日記見てるとすごいロマンチストってかんじだよね」的なことを言って、そうかなあ、そうだねえとのみこんだ。日々の日記といえばmixiだけど、mixiはそこまで書いてないはず、でも、Nさんはこっちの日記見てるから、そりゃまそうだよねと思ったからなのだけど、よく読み返したらmixiもそうとうなもんだ。

 かといって何かある?ときかれたら、何もない、と答えるような日々なのです、実際のところ。だからこそロマンチックなのかも。

 今日は久々に会える日だったのだが、あいかわらず咳がとまらず、なんだか、体もだるい。会う用事も他の人も同席するビジネスの場だったので、特に話もせず。
 それでますます体調がわるくなったのか、夜には、起きてるのもつらくて、横になって、たまに咳をしながら、ふとんをかぶってふうふう寝ていた。会いたいと思っていた人に会ったのに、会った気がしなくて、でも会いたいといってはいけないのだから、我慢しよう。メールも、自分から2回続けて送って返事が来なかったら、次に相手から来るまで出さない、というルールをなんとなく持っていて(でないと際限なく出してしまいそうだから)、それに用事もないのに、メールをするほど、やっぱりまだ親しくもないし、けれど、やっぱりどこかでつながりがほしい、と思って、もうろうとした頭で何度も迷った末、空メールを送った。一種のまじないというか占いというか、こんなことで相手の心をはかるなんて、小さい人間だ、とわかってはいるけれど、でも今、私はよわっている!だから、ちょっとやりたいようにやってしまうのだ、と勢いづいたけれど、送ったあとで、やっぱり後悔した。

 しばらくしても返事がくる気配はなく、ますます熱があがる気がしたが、仕事はまだ残っていたので、いつまでも寝ているわけにもいかず、起きて、ね乱れた髪の毛を鏡にむかってちょいちょいと整えたりなどしていると、携帯がブブブブと揺れた。

 きっとそうだ、という思いと、いや違う、という思いと、熱とでぐらぐらしながら携帯を見るとやっぱりその人からで、どうしたの?ときかれた。空メールに反応があるということは、相手の心が一ミリでもこちらにあるということなのだと思って、なんとなく安心してしまう。単なる間違いかもしれないし、よっぽどのことがなければ相手から追加のメールがくるまで、空メールに返事なんてしないだろう(と言う人だし)。 
 それで安心して、なんて返そうか、そもそも返すべきか、考えていると、また携帯がブブブブと揺れた。
 みるとまたしてもその人からで、昼間、具合わるそうだったけど、大丈夫?ときかれた。そのとき、他の同席者にはずいぶんと心配されていたけれど、彼にはそもそも声もかけられなかったから、そんなふうにきかれるとは思っていなくて、なんとなく申し訳ない気持ちになった。
 ともあれ、サインは全部受け取ってくれたので、かえって試すようなことをした自分が恥ずかしくなる。

 早く熱が下がりますように。