遠いところにいるひとへ

　昔、すきだったけど、すごい大喧嘩して、それっきりほとんどコミュニケーションとれなくなった人がいる。で、その人が先日結婚したことを知った。

　ほんとうはおめでとう、って言いたい。（そしてほんとうにそう思ってる）
　けど、言う機会やら勇気がない。
　まず会う機会が無い。電話番号も消しちゃって、電話するのもできない（ま、人づてに調べることはできるんだが…）
　おめでとうって言いたくないわけではないんです。相手の人もすごくいい人で、心から祝福したい。
　でも、どんな顔して言えばいいんだろう。全てのわだかまりを捨てて、うまく笑って言える自信がない。
　ひきつった顔で言ったらせっかくのおめでとうが台無しになる。
　
　おめでとうの言い方も分からないなんて、何年も生きてきて、ずいぶん大人になったと思うけれど、まだまだ未熟モンです。

　笑っちゃう　涙の止め方も知らない
　２０年も生きてきたのにね

　とは薬師丸ひろ子の歌にある言葉ですが、涙の止め方をなんとか覚えましたが、おめでとうの言い方を知らぬ２７歳です。

　関係ないけど、歳が織り込まれた歌詞ってやっぱりなんか心に残る。
　でもまさにその歳でその曲を聴いた！ってことがないし、この歳になってくるとこれからもないだろうから、ジャストのタイミングで聞けたひとはなんかうらやましいです。

　「SWEET　１９　BLUES」とか、「伊代はまだ１６だから」とか「１９にもなったのに哀しみがほしいのはなぜ」（THE YELLOW MONKEY「カナリヤ」）とかね。