そうさおまえはスターゲイザー

スターゲイザーは星を見つめるもの、という意味で、天文学者、とか、占星術師、とか、夢想家、という意味がある。らしい。編集者は言い換えると、スターゲイザーなのかも。

まだまだつづくヴァンサン肩。

 25日朝。ライブからお泊りに来てた友人Mに体当たりで起こされる。ふつーの社会人だから朝はえーのよ。軽く準備して近くのジョナサンで朝ごはん兼昼ごはんを食べておわかれする。

 出社して軽く仕事。今月はずいぶん順調じゃないかはっはっはっ。というか、ライブいったり友人とあったりのために前倒しで仕事したのだ!がんばればできるじゃんオレ。ということにしておく。けっこうミスもあったけど。ミスだらけの人生だけど。

 夜、大学時代からの友人NとKがお泊りに来る。Nを新居にお招きする予定をたてていたところに、ちょうどKが転職が決まったとの知らせがあったので、急遽転職祝いに変更。Kは3つしたで大学生時代の教え子みたいなものである。そのバイトではNと組んでセンセー的なことをやっていたので、Kはふたりの愛の結晶。なんかへんな話になってきたけれどKはわたしたちをママンとよび、あるいはパパンとよび、われわれはKをマイサンと呼…びはなしないけど心は我が息子である。
 そんな彼がごはんを作ってくれるというので、イタリアンをリクエスト。つーか祝う相手に作らせてる時点で祝ってないんだけど…ママンズだめだめですね。まえからカルボナーラは作れるというのはきいていて「じゃあ作れ」とか言ってたのだが、あとたんぱく質が食べたい、と言ったらKのリアルママンのレシピで豚肉のオレンジソースがけを作ってくれた。

 これがめちゃうま。ソテー用の厚切り豚肉を短冊状に切って、片栗粉と小麦粉で軽く揚げ、秘伝?のオレンジソースをかけていただくのだが、あ、あんたさいこーだお!

 見てコレ。
   
ここはレストランですか? いいえ私の家です。
 ってジョンを見て「彼はジェーンですか?」ってきいてる英語の教科書みたいな会話しそうになるくらい見た目きれいそしてうまい。
 人数分より多めに作ったスパゲッティーはわたしとNでたいらげオレンジブタもサラダもあっちゅーまに完食でしたよ。いちおーレシピきいたのだが「てきとー」と言われ、そんなテキトーなレシピでこんだけうまく作れるってことはK、おぬし、天才だな?

 それからお菓子食べてお茶飲んでまったり。ソファですやすや眠るNの横でKとふたり朝まであほだったりまじめだったりする話をして文字通り語り明かす。夜が明けたところで、まずKが帰り、Nも仕事へ。
 二人を送り出して、ソファで眠る。目が覚めると夕方だった。そして夜からまた出社。

 こうして三年連続誕生日を会社で迎えてしまったのであった。なんとか日付が変わる前に仕事を終えたかったのだけど…仕方ない。そして深夜帰宅。
 ぐったりとして家に入ってリビングのあかりをつけるとそこにはなんと!同居人からのバースデープレゼントが…。

 一瞬あまりのことに感動してずっと独り「うわー」「うわー」とばかみたいにつぶやきながら包みをといた。中身もステキ。前に一緒にふらふらショッピングしたときに「ほしいなあー」と言ってた猫柄のタオルだったのだ。感動しすぎて使えないかも。そしてプレート。

 四人兄弟の末っ子なので親もいちいちおぼえていられないのか、誕生日忘れられがちな人間なのだが、こんなふうに誕生日を“家族”に祝ってもらったのって何年ぶりだろう。感激のなか眠りにつく。

 夕方起きて出社。今日は会社の出前が寿司だった!べつにお祝いという意味じゃないけど。「今日は立ち食い寿司でも食べようかな」と思ってたのでよろこびいさんで食べる。夜あと一時間で日付が変わるというところで「やー今日誕生日だったんで、しごと終ったらさくさく帰っていいですか?」と上司にきくと「あ…そうだったね…」とつぶやいたあと「おめでとう。」と言われる。シャコジ(※社交辞令)だな。すがすがしいまでにシャコジだ。(笑)

 ま、帰ったのは日付変わったあとだったけどね。