そうさおまえはスターゲイザー

スターゲイザーは星を見つめるもの、という意味で、天文学者、とか、占星術師、とか、夢想家、という意味がある。らしい。編集者は言い換えると、スターゲイザーなのかも。

おいでませ

 仕事がてら山口に一泊してきました。

 ひっさびさのお天気にめぐまれた日曜日、朝日がまぶしい…とうなりながら6時発の「のぞみ」で一路山口へ。合併で、かつての小郡駅が「新山口」なんつう面白みも情緒もない名前になったのが気に食わないのですが、まあ地元民じゃないからしょうがない。次兄の住む家が宇部にあるので、本当は飛行機で山口宇部空港に行くほうがダントツ早いのですが、今回は駅弁チェックというミッションがあったため、新幹線をチョイス。まあ行きは寝るし。

 と思ってたのになぜか「法月綸太郎の功績」を読んでしまいました。ノベルズ版もってたのにこないだ出た文庫版も買ってしまってキー、な一冊。ま、読んでなかったから持ってるのを忘れてたわけで、出がけに靴箱の上の本棚からちょうどいい機会だと思い抜いてきました。読み終わったら置いて帰ろうってことで。ところで「中国蝸牛の謎」に出てくる作家のエピソードは、こ、これは野坂昭如先生の話じゃありませんかー!(遅筆の作家の家に原稿を取りにいったら「一時間後にもう一度きて」といわれていってピンポン鳴らそうとしたらインターホンが撤去されてたという話)これは本当にその原稿を取りに行った人の知り合いから聞いたのでマジだと思う。ともあれ、面白かった。

 のりりんといえばエラリー・クイーンだけど、親子のやり取りは都筑道夫の「退職刑事」に似てますね。「功績」は短編集ということもあってよりその雰囲気に似てる。あ、先輩に借りたままの「生首に聞いてみろ」を早く読んで返さねばだった。  で結局すごく眠いままに新山口到着。山口に来ている母と合流して兄の運転する車で山口県内をドライブすることに。

 まずは秋吉台へ。
 
 めっちゃいい天気。開放的で気持ちいい。あきよしだいフォー!ここで「秋吉梨」ソフトクリームを食べる。でもソフトクリームというよりはソフトシャーベットな食感。また車で移動して美東で昼ごはん。天ざるを食べる。てきとーに入ったお店の割にはおいしかったけど、ずーっとずーっと「コンドルが飛んでいく」をエンドレスでかけていて、ちょっと辛かった…。

 次に防府天満宮へ。久々におみくじを引いてみたら大吉フォー!
 よろこんで母に見せたら真っ先に「恋愛」と「縁談」を読み上げた。なぜそこをチョイスwちなみに「愛情を信じなさい」「急いでは破れる恋あり 時を待つがよろし」だって。

 さらに移動して徳山市内に住む三兄夫妻と下松で合流。逢うのは三月の彼らの結婚式以来だったのだが…。

 兄ちゃん太ったーーーーーー!!Σ(゚Д゚;)

 そんなあからさまに新婚な男にならなくてもw まあ幸せそうで何よりだが、28でその顎はやばいYO!
 まだ夕飯には早い時間だったので、笠戸島へドライブ。島に入ってすぐの海水浴場でトイレタイム。ぷっくり太った猫の兄弟がいたので、そろそろ近づいたらものすごく人懐こくニャーと鳴いたのでなでるとぐりぐり頭をこすりつけてくる。一匹抱っこしたらこれまたおとなしくしかも気持ちよさげ。

か、かあいい(´ω`; 一度はおろしたが、しゃがんだままの私のひざの上にあがってきた。しかもどっかり座って落ち着こうとしてるww
やばい、しあわせー!!(゚ω゚*) 
さらにもう一匹が近づいてくる。猫パラダイス!と思ったその瞬間!

 猫兄弟大喧嘩

 わたしのひざに思い切りキックをかまして飛び降りるやいなや「シャアッ!」「アムロ」「フーッ」とやりだす兄弟。こえー…。和やかムードが一転したところで(でもその直後にまた仲良さげによりそってた、猫はわからん、しかも写真撮ったらめっちゃゴロンって寝転んでポーズw)夕飯を食べるためになぜか柳井市へ(※山口に土地勘のないひとはわからないと思うけど、ここまでで相当な移動距離です)。

 柳井市でたらふく食べたところで三兄夫妻とはお別れ。ここから宇部に戻るのは辛い!と運転手が言うので、柳井に近い母の実家のある瀬戸内海の島屋代島へ。ここで祖母の家に寄り(現在は無人)小休止。ちなみに屋代島はめっちゃ星がきれいに見える。久々に天の川を見た。すっごく小さい星まで見えるのだ。東京の何百倍も星が見えて、ずっと空を眺めてても飽きないくらい。そうやって星を見ていると、地球はまるいんだなーと思う。(頭上に空がドーム上になっているのが感じられる)。ここで観る星は、私の好きな風景のひとつ。ほんとうに泣きそうになるくらい、きれいだ。

 兄が寝て休息してる横で母と二人昔のアルバムを眺める。ここでなんと両親の結婚式の写真を発見!父ちゃんも母ちゃんもわけーーー。母方の一族の写真を見てやっぱり血は争えない、と実感。

 兄が起きて復活したところでようやく帰路に。12時間以上に渡る山口めぐりの旅、しゅうりょー。運転手につきあって我慢してたお酒も解禁。しばし酒盛りして眠りにつく。