そうさおまえはスターゲイザー

スターゲイザーは星を見つめるもの、という意味で、天文学者、とか、占星術師、とか、夢想家、という意味がある。らしい。編集者は言い換えると、スターゲイザーなのかも。

絶対面白始末人

 ときどき無性にむかし読んだ漫画が読みたくなることがある(不思議なことに小説ではそういうことがない)。けれど、増え続ける大量のマンガに切れる母親対策に、いちどきに古本屋に売ってしまうことがあって、そういう「持ってたけど売っちゃった」漫画がたくさんある。

 で、今またその熱が再燃している。友人にお茶に誘われて出た渋谷で寄った本屋でどうしてもほしかった本を買うついでに「懐かし」本をいろいろゲット。 健太やります! バレーボール漫画。三番目の兄がバレーボールやってたこともあって、一時期兄弟そろって熱心に読んでいたのですが、そういえば終わり知らないなーと思って、文庫化されたときに気になってはいた。しかしそのときは「一度買ったマンガだし、気になる展開に到達するまで結構長いんだよな」と躊躇していたのが、今回の熱にうかされて買ってみた。そういえばこないだスラムダンクをちゃんと読んでいないことをカミングダウトしましたが、スラダンのかわりにこれを読んでいたのです。すんません。でも、いい漫画だと思う。

 うしおととら 妖怪漫画(っていう説明でいいのかな)。でもよく考えたら全然ちゃんと読んでいなかった。ジャンプ・サンデー・マガジンでいくと私はたぶんサンデー派(90年代)なんですが、その90年代サンデーを支えたマンガの一つ(だよね)。あとサンデーで言うと、「今日から俺は!」「パトレイバー」「らんま1/2」「GS美神」とかいろいろあって、けっこうどれもちゃんと読んではいたんです。なのに見事なまでに「うしおととら」読んでなかったね…。アニメ化までしたのにね…。週末に友人Nが家に遊びに来てくれて、マンガの話で盛り上がったのですが、そのときに「うしおととら」読んでないよーという話をして読もうと思ったわけです。ちなみに今サンデーのHPで、昔のマンガの第一話だけ読めるようになってて、それを読んで、いろんな熱が再燃しましたね。タッチの初回とか。話ずれるけど、「立ち読み」って、やっぱり購買欲を刺激する偉大な手段だったと私は思ってて、最近の本屋はまったく立ち読みできなくなってて、面白いか面白くないかわからん漫画をお金出して買えんだろうとか思っちゃうんだけどなー。違うかな。立ち読みしててあまりの面白さに買ってしまったマンがいっぱいあるんだけどなー。コミックス派は「ジャケ買い」しかできない今の状況がいいんだろうかーとはこの10年くらいの疑問です。もっとためし読みさせてほしいーと思う今日この頃。

 ピューと吹くジャガー 懐かしくない(笑)。現役ですね! でもマサルさんが今でも本屋で買えるってステキなことだよー。この人はマサルさん一作で消えず、武士沢打ち切りにも負けず、ちゃんとジャガーなハイブローなギャグを展開しててほんとうにすごいと思います。

 で、今日の本題!
 そもそもの出会いが古本屋という明智抄始末人シリーズ。いちおう出ているものは何年かかけてこつこつ全巻そろえたはずだったが、大学生のときサークルの友人に貸したまま返ってこなかった「未練残りまくり」漫画…。そもそもが古本屋だったので、新たに買おうにも売ってなくて、歯がゆい思いをした、この5年!!ついに朝日ソノラマ文庫から復活!もう声を大にしていいたい。
明智抄は最高や!!ギャグとシリアスの絶妙なブレンド、そして、なんかめちゃくちゃやってるのに、泣けてしまうラストに心躍らされまくったあの頃…。とにかく一度読んでほしい明智漫画。朝日ソノラマGJ!です。いちばん好きな話は高柳君ってのが出てくる話なのだけど。これはめっちゃ泣けるが、今回出た「明朗健全始末人」には収録されていないので、順次刊行されていくという続刊に期待。ていうか、一冊ずつなんて生殺ししないでどかーんと出してーソノラマさんよー。って感じ。もうよじれるくらい明智抄が好きなんだああ。