そうさおまえはスターゲイザー

スターゲイザーは星を見つめるもの、という意味で、天文学者、とか、占星術師、とか、夢想家、という意味がある。らしい。編集者は言い換えると、スターゲイザーなのかも。

いまさらだっていいじゃない

 コンビニで酔っ払って買った「タッチ」の再録雑誌をきっかけに久々にあだち充にはまっている。たぶん3回目くらいかな。そういえば『タッチ』はまだ全部読み通したことはなかったりする。しかしいきなり文庫で全14巻を読むのもきついので、とりあえず巻数の少ない『ラフ』から。

 先に1,2巻だけかってたまらず次の日に7巻まで買い揃える。淡々と進むのにぐいぐい読んでしまう。さすがあだち充。だてに何年も漫画家やってません。
 何しろデビューは1970年! なんと35年も漫画家をやっている。ずっと青春物語を描いてるので忘れていたが、いったいいくつなんだろう。と思って調べてみたら! なんと1951年生まれ! オントシ54歳であらせられます。と、考えると、ずっと現役で少年誌で青春マンガを描いてるというはかなり偉大なことだ。
 あだち充は自身がマンガの中で揶揄するように、都合のいい展開が多かったり、キャラの顔が一緒だったり、最近の新しいマンガを読みなれてる身からすると、新鮮味はなくて、興奮もない。が、それでも、長くクオリティを保って、思い出したようにドラマ化アニメ化映画化されるというのはすごいことだ。とってもいまさらだけど。

 あだち充ってまとまった形で論じられているのかな? 夏目さんくらいだろうか。で、いろいろググッて調べてみたら、いやーこりゃ奥が深い。なんとあだち充はお兄さんも漫画家だったらしい!そこからかなり面白い考察をしてるひともいる。
 少年サンデーのホームページで書いてるあだち充のコメントも含蓄があってなかなかいい。きれいごとや建前ってそんなに悪いことだった?と書いてるんですが、このコメントを読むと、あだち作品に漂う、「きれいごと」が、かなり強い意志でもって描かれてることがわかるんですね。作品を書くことに相当な覚悟をもって臨んでるんですよ、このひとは。いままであまり深く考えなかったけど…。最近はこういうふうに、積み重ねとか長く続いてるものとかの真価に「はっ」とさせられることが多い。
 20年ちかくたって永遠の青春物語「タッチ」が実写で映画化されるってことにはっきりいって「いまさら」感があったわたしですが、いやはや、やはりあだちさんは偉大です。そういえばむかしニュース番組で「南ちゃんをさがせ!」っていうコーナーあったよね。

 ちなみに友達にタッチの南ちゃんが嫌いで嫌いでたまらないという人がいます(笑)。語らせたら何時間もかかるというので実は具体的に聞いたことはないけど、今度聞かせてもらおう。このページ見てたら、よろしく☆