そうさおまえはスターゲイザー

スターゲイザーは星を見つめるもの、という意味で、天文学者、とか、占星術師、とか、夢想家、という意味がある。らしい。編集者は言い換えると、スターゲイザーなのかも。

Tne Naming of Cats

 猫の名前といえば、やっぱりエリオットの詩を思い出さずにはいられません。

 猫に名前をつけるのは難しい、猫には三つの名前がある、さらには、人間には計り知れない本当の名前がある…という、ミュージカル「キャッツ」でもおなじみの詩ですね。

 キャッツには、舌を嚙みそうだけどカッコいい名前の猫がいっぱい出てきます。

 二匹の猫と暮らすと決まったときに、やっぱり対になる名前がいいかな?と思って、ぱっと浮かんだのが「マンゴジェリーとランプルティーザ」。でも泥棒猫だしなあ…、と思いなおして、エマとロビンになりました。

 ほかにもスキンブルシャンクスとか、ラム・タム・タガー、ジェニーエニードッツ、マキャヴィティ、グリドルボーン、グリザベラなど、さすが詩人だなあーと思わせる響き。

 ま、私にはそういったセンスは皆無なので、実家の猫はみな、見た目から適当に名付けていたわけです。
 
 エマさんは里親募集のサイトで見つけた猫なのですが、保護してくださっていたお宅に伺ったときは仮の名前が「チビちゃん」でした。今はエマさん、と呼ぶと「ニャー」と返してくれるときもあります。

 そのお宅の奥様が、黒猫の名前といえば、「ひじき」とつけたご家庭もあるのよ〜とおっしゃていました。そこのお子さんが黒で連想するものを聞かれてひじきと答えたのが、名前になったそうです。渋いセンス。なんかスレンダーな猫に似合いそうです。

 その昔、猫が外でぶらぶらするのが当たり前だった時代は、いろんな家庭に出入りしてはいろんな名前で呼ばれていたのだろうなと思います。実家の猫も一度迷子になってしまったことがあるのですが、一ヶ月ほどして帰ってきたときも、ふっくらつやつやしていたので、「おぬし、…どこぞの家でお世話になっておったな」と思ったものです。そのときはなんという名前だったのかなあ。すっげーおしゃれな名前とかで呼ばれてたら、なんだか恥ずかしい…。