そうさおまえはスターゲイザー

スターゲイザーは星を見つめるもの、という意味で、天文学者、とか、占星術師、とか、夢想家、という意味がある。らしい。編集者は言い換えると、スターゲイザーなのかも。

ジョゼと主婦たちとブリジット

 年末年始といえばいつもにましてテレビっ子な私。というわけで、飽きもせずお笑い番組をはしごして、紅白も見て、ついでに映画も見ましたよ。

 紅白は、がんばって氣志團グループ魂は見ましたが、あとは…むーん。あー、面白かったのは布施明と一緒に出てきた仮面ライダー響鬼細川茂樹かなー。曲終わりにかぶせてなんかきめ台詞いってたけど決まってなかった。朗朗とうたいあげる布施明の横でめちゃ居心地悪そうなヒーローに大爆笑でした。氣志團、二年連続頭ネタでくるとはって感じでしたが、裏番組の格闘技ヒーローが集団着ぐるみで出てきたのは笑ったなあ。

 正直、格闘技に何の興味もないので、今年は裏番組で見たのは日テレのネタの祭典くらいだったかなー。でも大会場で見るお笑いってなんかさびしい気持ちになる気がするんだ。気のせいかな?

 お笑いはもー皆出過ぎてて何がなんだかわからなくなって途中から見ることを放棄しました。いちばん面白かったのは、やりすぎコージーの特別番組かなあ。ところで今年は全然麒麟が出てなくね?川島さんの「麒麟です」が聴きたい私にはちょっとさびしい年末年始。
 以下、映画感想。

ジョゼと虎と魚たち田辺聖子原作の映画。ジョゼこと池脇千鶴のふてぶてしい演技がたまらんです。ジョゼが住んでた長屋のような部屋が結局一番落ち着ける部屋なんじゃないかと思った。ラスト、つまぶきは同棲までしたジョゼと別れて、部屋を出た直後一度ふったオンナと待ち合わせをしていたのであったが、歩き出したはいいが、突然泣き出してしまうのだった。なんだそれー!!泣くな!泣いてもいいけどオンナの横で前のオンナのことを思って泣くな!!と二重の意味でダメなやつを熱演したツマブッキー。ひとり電動車椅子でモーレツな速さで街を走りぬけるジョゼの凛々しさが印象的だった。

「OUT」桐野夏生の壮絶なサスペンス。ドラマ版に親子ではまったので映画版も楽しみに見たけど、なんかとーとつに終わったなあ。っつか、この展開は何?後半30分の超しょうもない展開にがっくり。間カンペイ演じる悪役(最もこの話、誰が悪なのか…って感じだけど)の存在感のなさときたら…。そういえば映画化の話を聞いたときもこのキャスティングにずっこけたものでした。ドラマ版の柄本明はモーレツに怖かったんだけど。でも倍賞姉さんはよかったよ!原田美枝子はちょっとこぎれいすぎるかなー。ドラマ版の田中美奈子の「捨ててる」って感じがよかったんで、物足りなかった。西田尚美はむかつくオンナを演じさせるとどうしてこうも素晴らしいのだろうか。室井滋は、室井滋でした。
 というわけでこの映画だけを見て「OUT」に怒りを覚えた人はぜひ原作とドラマ版をご覧になってください。ドラマ版も飯島直子とかなすびが出てたり伊藤英明がブラジル人役で出てたりけっこう???な感じもあるんだけど、全体的に非常によくできていたドラマでした。もっぺん見たいなあ。あのころちょうどミステリー系ドラマがはやっていましたが、そのなかではダントツのできだったのではないでしょーか。

ブリジット・ジョーンズの日記」ブリジットはあんなかわいい部屋に住めている時点でけっこう幸せよ!!とか思ってしまったw でも、こーゆーのがいかにも女性の心をくすぐるんだろうナー的つくりの映画でちょっと見ててくやしくなっちゃったな。ま、面白いんだけどさ。パート2も見たい(笑)。