そうさおまえはスターゲイザー

スターゲイザーは星を見つめるもの、という意味で、天文学者、とか、占星術師、とか、夢想家、という意味がある。らしい。編集者は言い換えると、スターゲイザーなのかも。

雨のち晴れ模様☆

 台風はどんどん近づいてるらしい。

 朝からホテルのバイキングでがっつり。レインボーホテルはご飯がおいしい。幸せ。パンケーキがふわふわで感激して、三枚も食べてしまう。

 部屋に戻って今日の作戦会議。といっても今日(というか今回の旅)のメインイベントは、沖縄でのミュージックフェスティバル、THE TUG OF ROCKN' ROLL05。実は人生初の夏フェス。いきなり沖縄。難度が高い。

 しかも今日まで誰が出演かいまいちわかってなかった私。Tに当日朝に出演者を聞いて「へー」となっていた。誰か目当てがあるわけでもなく、そんなに沖縄に行きたかったのか私。んー流されてオキナワ。ふりむけばヨコハマ。嘘。

 会場は宜野湾市海浜公園野外劇場。どこ?って調べたらコンベンションセンターが近くにある。おお。ということはかつてイエローモンキーが来た場所ではなかろうか。だから何なんだ。
 空港から乗ったバスがそういえばコンベンションセンター行きであった。というわけで初日におりたバス停へ。なかなかバスが来ないねーと雑談をしているとタクシーが一台とまって「どこにいくの? フェスでしょ? ふたりで1500円でイーよ」とナンパされる。バスだといくらなんですか? と聞くとバスは安いけど〜とおじさんのテンションがさがったので「けっこうです」とお断りする。すると横で聞いてたおばさんが「コンベンション行きのバスはあと15分くらいで来ますよ」と教えてくれた。
 その言葉通り15分後に来たバスに乗って会場へ。バスを降りたとたん…うぎゃー!暑い!さすが南国である。日差しが半端ない。しかし開場までまだ時間があるにもかかわらずすでに行列ができている。われわれはおばちゃんだからのんびりはいりましょう、ということで海辺で時間をつぶすことにする。沖縄の海はさすがにキレイ。空は曇り空だけれど、海の青さが格別。足だけ海のなかにはいって、記念撮影してから近くの売店でアイス買ったり冷やし中華買ったりしてお腹を満たす。 途中、何度か雨が降る。トイレついでにセンターでやってるスズキの販売キャンペーンをひやかす、っていうか会場内の二階席で雑談。聞こえてくる音を頼りに、フェスの進行具合をはかる。我々はレミオロメンから見ようということになっていたのだけれどどうやら30分押し。外は気がついたら大雨になっていた。やんだところで外へ出るとちょうどレミオロメン直前のKEMURIが終ったところ。空いてる席をみつけて座り、登場を待つ。空模様はすこしおちついたらしい、このまま最後まで持ってくれればよいけれど…と思っているところへ、レミオロメン登場! このタイミングで出てきたらぜひとも歌ってほしい「雨上がり」のイントロが流れたところで場内は一気に盛り上がりを見せた。レミオロメンは他にも「五月雨」など天気にまつわる歌を披露。そういえば名曲「電話」も「台風」なんてことばが出てくるけどこの日はやらんかった。
 レミオしめの「南風」で場内はかなりの一体感! 地元率のかなり高いイベントらしく、終了後には各所から「よかったさー」「かっこいいさー」という琉球イントネーションのことばが聞こえてくる。

 次はACIDMAN。Tが「キレイ!」とつぶやいて上空を指差して教えてくれました。なんとくっきりと虹が! 感動的…。みんなも空を見上げて口々にきれい、きれい、とつぶやいてました。隣の男の子はACIDMANのプレイをみて「かっこいいさー」といいながらギターを弾くまね。うーんピュア!そんなことにも感動しながら、次の斉藤和義さんを前に小腹を満たしにおにぎりなどを購入。迷って生ビールに。ああ、楽しい。「うたうたいのバラッド」「歩いて帰ろう」などの名曲を生で見れてよかった。ごはんもめちゃうまい。幸せ。そこへうちのおかんからまたもメール。「いまどこだいじょうぶ」軽くデジャブ。だいじょうぶだよーと返信。そこへまたメール。

 「にうすをなささい」

 できない! それはなんかできない気がする! 正解は「ニュースを見なさい」ですね。それも無理だけど、とりあえず切羽詰ってる感じのうちのおかんに義理立て半分で予報を携帯でチェック。台風の目に入ると空は雲が切れて星が見えます、という解説の通りやたらに空がきれいで、星まで見える! これはひょっとしてかなりやばいんちゃう、とどきどきしているところへ、地元のモンゴル800が登場! たのしんでってくださーいというMCとノリノリの曲にとりあえず心配を忘れることにする。名曲「琉球哀歌」を琉球で聞くと感動も倍増。さらには「小さな恋のうた」「あなたへ」とつづいて、ちょっとうるうるきてしまう。
 
 そしてすっかり暗くなったところで大人の魅力炸裂ROSSO登場。なんつーかオトナ!カッチョヨス! しかしさすがに長丁場の疲れが出てきて、爆音のなか寝そうになる超大物な感じの私。
 
 Tの今回の最大のお目当てでありトリをつとめるBUMP OF CHICKENが出てきたときにはかなり電球がきれかかっていた私。もう今にも灯りきえそー、フィラメントやべーって感じながらも、「天体観測」はやっぱり名曲だなあとシミジミ。

 予定終了時刻をかなりすぎて、長い長い一日の終わり。観客もみんな満足気に帰ってゆく。が…バスが無い!すでに終了している! 地方で、しかも土曜日。これは困ったなーということでタクシーで帰ることに。が、しかし、なかなかタクシーが捕まらない。会場近くの道にはいたるところに帰宅難民が…。待つこと10数分、ようやく一台来たところで手を上げて止められた。私の後ろでオンナノコが「あー…」とため息をつくのが聞こえたのでとっさに「どちらまでですか?」とナンパ。聞けばかなり近くのようなので、同乗することに。よく見ると、まだ若い! なんと今年20歳の二人組。とってもかわいくて、いいこたちでした。おばちゃん幸せ。今日のライブの感想などで盛り上がっているうちに、予想よりずっと早くしかも安くホテルに到着。折半分を渡して別れる。また、どこかのライブでお会いできるとよいですね!

 帰りのタクシーの運転手さんが明日いっぱいは飛行機大丈夫ですよ、と教えてくださった情報を心の支えにしつつ台風情報もチェック。よし、大丈夫! と安心したところでベッドにゴロン。真島くん読んだりする。内藤の活躍ぶりがシュゴイ!ウレチイ。こんなにいろっぽい男の人、なかなか描けないですよ!と萌えー。そして就寝。