そうさおまえはスターゲイザー

スターゲイザーは星を見つめるもの、という意味で、天文学者、とか、占星術師、とか、夢想家、という意味がある。らしい。編集者は言い換えると、スターゲイザーなのかも。

ハチクロ8(ネタばれ)

 ハチクロ8巻出ましたね。ときめき☆逆走ラブストーリー☆…って。(帯のあおり文)
 マックで読んでて号泣しそうになってしまった。あぶねええ…。うう、でも今の展開は嬉しいような哀しいような…。山田ファンなのでいたしかゆしなのです。 
 自分が好きな人が好きな人といっしょに仕事することになってしまった山田。その人とふたりでお茶をしながら、自分の好きな人が、目の前の女性といるときにどんなことを考えているか、を考えてしまう山田。真山とリカの距離が縮まるところを目撃してしまった山田が自分のいたみに押しつぶされないように、カツ丼で栄養を取るところとか…。もうけなげで。近頃のメンヘル系の自分の痛みに酔ってしまうような話に食傷気味なので、山田(およびハチクロ登場人物全般)のこういう健全さには心底ひかれますねえ。いいぞ山田。がんばれ。
 野宮って個人的には全然好きじゃないんだけど、青春スーツ再装着完了シーンには、つい感動してしまいましたねえ…。いや、野宮って、失恋少女の理想の塊のようなおーじさまじゃないですか。現実にいたらぜったいワルだし。こういう人がでてくるとご都合主義的で一歩間違えれば物語が崩壊してしまうと思うんだけど、それをうまく保ってますよね。山田の幸せをみんなが願ってるんだねえー。ルンラルンラ。

 さて、地味だけれど花本先生。「あ オレ は… はは 何を… オレ…オレは…」ここがいちばん泣けました。(でもマックだから涙はこぼさなかったけど…)

 以前やっていたブログでも書いたのですが、金木犀がとても好きなので、今回すごく重要なシーンに金木犀が出ていたのがまたたまらなかった。

 真山もあまり好きじゃないんだけど、あの葉牡丹を見つめる竹本に絶妙なタイミングで救いの手を差し伸べるあたりは好きです。こうゆービンボーネタがほんとに笑えるデス。 ほかに今日買った本。
 こなみかなたチーズスイートホーム 子猫かわえええええ〜
 サカモトミク猫町アパートメント」 彼女は描くキャラがみんなおしゃれでいいよね。
 水木しげる「猫楠 南方熊楠の生涯」 奇人が描く奇人。十年くらい前に出たやつだよなと思ったらそのとおりだった。ずっと気になっていた本だったので勢いで購入。
 中村光荒川アンダーザブリッジ ジャケ買い・未読。なんとなく。荒川河川敷ではじまった勝ち組御曹司とホームレス少女との恋物語…。らしい。ぱらっと読んだ感じではものすごく…おもしろい。って書きかけて読み始めたらおもしろくて一気に読んでしまった。突っ込みどころ満載過ぎる長(肌が緑色だー!って、河童…?!…河童?っていうか…背中にチャック?とツッコミが波紋のようにひろがっていく…)
 山下友美「代書屋佐永」 このひとモンスターDJシリーズなどが好きでけっこう読んでたんですが…。時代考証とか気にしちゃうとけっこう辛いかもね。って作者さん本人が書いてますけど(笑)
 あかぎかんこ「本の探偵事典 どうぶつの手がかり編・どうぐの手がかり編」 小さい頃に読んだ本って一部をのぞいては忘れてしまっているもの。でも強烈に覚えている一場面があったりして…そんなささいな手がかりから、思い出の本を教えてくれる“本の探偵”あかぎさん。手がかり別なので、これをもとにさがしても、ふつうのブックガイドとしても読んでもよいのでは? 小さい頃に読んだなつかし本がめじろおしでうれしくなっちゃった。『はじめてのおこづかい』がすっごく読み返したくなった(手がかりで「ねんど消しゴム」がでてくるんだけど…はやったよねえ〜。ちなみに1974年刊行で、“はじめてのおこづかい”は50円。時代を感じます。“ちょうちょのぴんどめ”とかあったあった、という感じ。)